井上洋治神父ゆかりの地を訪れる旅②

「井上洋治神父ゆかりの地を訪れる旅」の様子を、写真をまじえてご紹介するブログ、第2弾です。

井上神父が門構えも豪華でひろく、代々庄屋をつとめあげていたといわれ、田舎の寒村にあっては恵まれた家であっただけに敷地もひろかったので、私たち一家はその離れを借りて生活していたわけなのであると記した母の家。

 

1945(昭和20)年、井上神父は、一家でこの離れを借りて疎開生活をしていました。

 

ここで出会ったアンリ・ベルクソン『時間と自由』(岩波文庫)が、井上青年を夢中にさせました。この出会いは「これこそが、アッバが私のために用意しておいてくださった」という貴重な出会いであり、ニヒリズムの心の闇から解放されることにつながったのです。

 

この家に保存されていた「相州津久井領地絵図(平本家本)」は相模原市指定有形文化財となっているという看板が設置されていました。「代々庄屋をつとめあげていた」ということが実感されます。

 

12時半、津久井湖着。ここで昼食を。

昼食後、山根道公先生の解説により、午前を振り返り、また午後の八木重吉記念館行きへの予習を行い、井上神父も好きだった八木重吉の信仰がにじみ出た詩を味わいました。

 

この時間の最後には、井上神父の「風の家の祈り」を、しみじみとした想いを胸に皆で唱えました。