井上洋治神父(1928-2014)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

井上洋治神父 (1986124日 知恩院雪香殿)

 

 

井上洋治は、1928328日に神奈川県で生まれ、1950年東京大学哲学科を卒業後、フランスに渡り、カルメル会修道院に入り、7年半に及ぶ厳しい修行と共にリヨン、ローマ、リールの大学で勉学に励みます。

 

その末に、西欧には西欧の、東方には東方のそれぞれの文化に根ざしたキリスト教の捉え方があることを学び、日本には日本の文化に根ざしたキリスト教の捉え方が必要であり、そのテーマに生涯を賭ける覚悟で帰国します。

 

そして、渡仏の船で偶然出会って以来の友人であったカトリック作家遠藤周作と、同じテーマを背負っていることを二人で語り合い、自分たちが先人のいないこのテーマの開拓者になって、それは長い年月のかかる仕事ゆえに、次の世代への踏石になろうと二人は決意します。

 

1960年にカトリック司祭に叙階され、それからほぼ半世紀、井上神父は日本の人たちにイエスの福音の喜びを伝えるためにイエスの福音の原点に立ち帰ってキリスト教を捉えなおし、それを日本人の心に響く日本語に凝結させることに生涯をささげ、20数冊の著作を発表しました。

 

201438日、井上神父は85年の生涯を閉じて帰天し、命日は「野の花命日祭」と命名され、井上神父を偲ぶ会が行われています。