【映画『沈黙』】教皇フランシスコも読んだ『沈黙』、映画公開へ

 

昨年11月の末に、バチカン・ラジオは教皇フランシスコが映画『沈黙――サイレンス――』の監督マーティン・スコセッシにお会いになった、と報じました。この記事によると、教皇フランシスコは原作である遠藤周作の『沈黙』をお読みになったことがあるそうです。文学への造詣の深い教皇フランシスコですが、別の記事によると、彼の愛読書はドストエフスキーで、中でも『地下室の手記』がお好きだそうです。『沈黙』の原作者である遠藤氏もまた、ドストエフスキーを愛読していました。彼の著作『おバカさん』は、ドストエフスキーの『白痴』に影響を受けて書かれています。

 

 

 

『沈黙』の主人公ロドリゴ神父と同じイエズス会士である教皇フランシスコは、若かりし頃、日本に宣教に赴きたいと願っていたそうです。そんな彼は、今回のスコセッシ監督の映画をどのようにご覧になったのでしょうか。

 

 

 

アメリカで一足早く昨年12月に公開された映画『沈黙――サイレンス――』は、本日121日に日本の映画館で公開です。

 

 

 

<参照>

 

l  La Civilta Cattolia. “Silence. Interview with Martin Scorsese.”

(http://www.laciviltacattolica.it/articolo/silence-interview-with-martin-scorsese/)

 

l  Vatican Radio. “Pope meets film director Martin Scorsese in Vatican.”

(http://en.radiovaticana.va/news/2016/11/30/pope_meets_film_director_martin_scorsese_in_vatican/1275887#)

 

 

*映画『沈黙―サイレンス―』の公開を記念して、映画・原作に関するブログ記事を今日から数回にわたって掲載する予定です。次回もぜひご覧ください!*

↓教皇フランシスコとスコセッシ監督の会談の様子。17世紀に日本人画家によって描かれた聖母像を、スコセッシ監督が教皇フランシスコにプレゼントしています。