風の家のイベント

このページには、風の家主催の講座等の情報を掲載いたします

※「お知らせ」ページにも同じ内容を掲載いたしますので、ご了承ください。

風編集室日曜講座・10月からの聖書講座・遠藤文学講座(講師=山根道公)

日程108日、1112日、1210日、211日(第二日曜日)

会場:幼きイエス会1階

参加費:各1000円(学生500円)

時間:聖書講座…13:30~15:00 

   遠藤文学講座…15:30~17:00

【10月聖書講座】テレジア・フランシスコ・八木重吉―「ラウダート・シ」に触れて

10月に記念日のある、小さき花のテレジア、アッシジのフランシスコ、八木重吉の言葉を通して、フランシスコ教皇の「ラウダート・シ」にも触れて、人生を支える聖書のこころや祈りについて学びます。

遠藤文学講座:世界に発信するキリスト教作家―遠藤周作の文学と生涯

日本人とキリスト教という特異なテーマを一貫して深めっていった文学的生涯を辿り、世界的に影響を与えるキリスト教作家遠藤周作の文学の魅力を探ります。

 

10月講座…作家以前―母子体験から初期評論(「形而上的神、宗教的神」初期評論) 

11月講座…作家誕生―留学体験から作家誕生(「フォンスの井戸」「黄色い人」「青い小さな葡萄」) 

12月講座…作家前期―距離感凝視から距離感を埋める方向転換(「海と毒薬」「おバカさん」)

2月講座…作家中期―病床体験から基督の眼で視る新たな作家誕生(「満潮の時刻」「沈黙」) 

【10月スタート!】秋からの「風の家」月曜講座


遠藤周作は、井上洋治神父の最初の著書『日本とイエスの顔』が刊行された時、次のように語っています。

 

「自らの作品のなかにあるものは―自分にはそれが書かざるをえない気持がありながら―神学者や司祭に裏うちされない寂しさをいつも抱いてきたのである。そんな私にとって、井上神父の「日本とイエスの顔」は大きな慰めとなる。強い支えとなる。…少なくとも私は自分の「沈黙」や「死海のほとり」「イエスの生涯」の裏づけとなる神学的理論をこの本の随所に見出すことができるのだ。彼と私とが登ってきた路は神学と文学という路であったがあの仏蘭西に向う船の四等船室ではじめて顔をあわせてから二十数年、相似たもの、相交わるものをいつの間にか持てたような気がするのだ。」

 

こうした遠藤作品と井上神父の著作との関係は、井上神父の『日本とイエスの顔』以後の著作についてもいえることで、そうした著作を取り上げ、遠藤作品とその裏づけるとなる井上神父のキリスト教思想・神学の思索の源泉をめぐって、東西の多様な思想も幅広く紹介しながら、両者の相交わるものを探り、さらに現代日本において私たちがそれをどのように受けとり、生かしていくことができるか、語り合います。

 

会場…幼きイエス会9階 

時間19時~20時半

講師…「風の家」出身の4人の講師のうち2ないしは3名が担当します。*講師陣のプロフィール紹介はこちら

日程とテーマ…第1回、第2回、以下のように決定。

3回以降の講師・内容は、決定次第、お知らせいたします。

 

1.10/9  遠藤周作『沈黙』と井上洋治『日本とイエスの顔』(『井上洋治著作選集1』)…山根道公・山本芳久・若松英輔

・両作品の根底にある、日本人の心の琴線に触れるキリスト教の在り方を求めて渉猟した東西の思想に注目します。

 

2.11/13 遠藤周作『イエスの生涯』と井上洋治『わが師イエスの生涯』(『井上洋治著作選集4』)…若松英輔・伊藤幸史・山本芳久

・若松英輔著『イエス伝』も取り上げ、現代日本において〈イエス 伝〉を読む意味を考えます。

 

3.12/11 遠藤周作「作家の日記」「ルーアンの丘」と井上洋治『余白の旅』(『井上洋治著作選集2』)

 

4.1/15 遠藤周作『キリストの誕生』と井上洋治『キリストを運んだ男』(『井上洋治著作選集3』)

 

5.2/12 遠藤周作『深い河』と井上洋治『遺稿集「南無アッバ」の祈り』(『井上洋治著作選集5』)

若松英輔・山根道公 連続対談シリーズ

n  3612日(月)『深い河』からマザーテレサ、ガンジーへ―宗教多元主義を超えて

n  4710日(月)『深い河』からフランクルへ―人生の次元を生きる

 

       時間…午後7時~8時半 

       場所…幼きイエス会9階ホール 

       参加費1000円(学生半額

 

※テーマ等変更されることがあります。変更等の詳細は、風編集室HPでご確認ください。


*編集長から*

『深い河』は、余命が長くないことを自覚した遠藤氏が「あの中に書きたいことは全部書きつくした」と語る晩年の遺言的著作です。そのために、遠藤氏が『沈黙』以降も追い求めてきた生涯の重要なテーマが『深い河』に総決算として込められた遠藤文学の集大成となっています。そこには、主人公大津のモデルでもある井上神父の思想や生き様も投影されており、井上神父の霊性を自分の遺言として伝えようとする遠藤氏の姿勢から、〈日本とキリスト教〉という同じ課題を共に担い、歩み続けた二人の姿を鮮明に感じ取ることができます。

そこで、若松英輔・山根道公連続対談では、今後数回にわたって『沈黙』のテーマともつながる『深い河』に描かれたテーマを毎回一つずつ取り上げていきます。さらに、『深い河』をめぐって語る際、遠藤氏が現代社会に対して遺言として残したメッセージと共鳴する宮沢賢治、マザーテレサ、ガンジー、フランクルなどの霊性にも広げながら、遠藤氏の問いかけを受けとめ、皆さんと共に考えていきたいと思います。